あなたは経営の神様と言われていたピーター・ドラッカーを知っていますか。
起業家が影響を受けた人物を答える時によくピーター・ドラッカーの名前を聞いたりします。
事実、彼の言葉はどれも本質的です。
そして、ビジネスのへの助言は、まるで未来から見て来たのかと思うほどの素晴らしいものです。
そのピーター・ドラッカーさんがマーケティングについてこのような言葉を残しています。
ビジネスにおいて価値を生み出す活動は、マーケティングとイノベーションの2つだけで、その他はすべてコストである
そこで、今回のブログは マーケティングに必須のターゲティングについて解説したいと思います。
これからマーケティングを勉強する人は、このような言葉の定義をまずはしっかり理解することをおすすめします。
そもそもマーケティングとは?
マーケティングとは『集客・・・』ではありません。
マーケティングを簡単にまとめると、
- 商品やサービスが売れる仕組みのこと
- 商品やサービスが売れる仕組みを作ること
になります。
そして、そのマーケティングには以下のような手順を踏みます。
- 市場を分析する
- STP分析を始める
- セグメンテーションをする
- ターゲティングをする
- ポジショニングをする
- マーケティングミックス
- 実行する
- 分析する
- 改善して再び実行する
という流れですね。
そして、今回のブログで取り扱うのはマーケティングの中のターゲティングになります。
マーケティングにおけるターゲティングは3種類ある
そもそもターゲティングとは一体どういうものなのでしょうか。
ターゲティングとはよくSTP分析で使われます。
『STP分析がよくわからない!』という人はこちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。
⇒マーケティング初心者必見!STP分析をわかりやすく解説してみた!
そして、そのターゲティングの意味は、あなたの商品やサービスを提供する標的とする顧客層を決めることになになります。
そして、そのターゲティングは以下の3つの種類に分かれます。
- 無差別型ターゲティング
- 差別型マーケティング
- 集中型マーケティング
では、その違いを1つ1つ説明したいと思います。
無差別型マーケティングとは不特定多数のユーザーへ提供する手法
無差別型ターゲティングとは、その言葉の通り特定の顧客をターゲットと『定めずに』不特定多数の人に対して商品や製品を提供する手法になります。
このターゲティングのメリットは、多くの顧客へアピールできるというものです。
ですが、デメリットに関していうと、顧客層の多様化によってそれほど効果が上がらない可能性があるということです。
つまり、『商品やサービスが顧客へ刺さらない』のです。
したがって、ビジネスで最も大切である『利益』につながらないターゲティングになる可能性があるため、注意する必用があります。
差別型マーケティングとはコストはかかるが理にかなっている手法
差別型マーケティングとは、顧客のグループごとにあなたの製品やサービスをアピールする手法です。
顧客ごとのニーズを把握して、その顧客にあわせた商品やサービスを提供するマーケティングになります。
メリットとしては、やはり顧客にあわせた商品やサービスであるため、売上が上がりやすい傾向があります。
ですが、もちろんデメリットもあり、それぞれの顧客層に対して商品やサービスを提供するためにコストが増えてしまうということです。
つまり、あなたに豊富な経営資源がないなら、あまりおすすめできるマーケティングではありません。
集中型マーケティングとは経営資源を集中投下する手法
集中型マーケティングとは、顧客をいくつかのグループにわけ、その最小単位のグループ(1〜3個程度)に対して商品やサービスを提供するというマーケティングになります。
この方法は、やはり特定のグループへ経営資源を投入することができるため、効果が出やすく、またコストを抑えることができるという方法になります。
ですので、経営資源が限られている中小企業向けのマーケティングと言えます。
また、デメリットは、少数のグループのためそのグループ自体が縮小したり消滅するというリスクがあるということです。
今まで資金を投下してきたのにもかかわらず・・・です。
ですので、この消滅するターゲットを選ぶことは死活問題となるため、必死に頭に汗を書いて選定することをおすすめします。
では、そのマーケティングの事例を2つ紹介したいと思います。
ターゲティングの2つの事例を紹介!
今からターゲティングについて異なった種類の2つの事例を紹介します。
これを読むと『ターゲティングとは企業だけではなくすべてことに有効』と納得していただけると思います。
QBハウス
10分1000円カットで同じみのQBハウスについて解説していきます。
QBハウスのターゲット層
- 散髪の時間を短縮したい
- 散髪単価を抑えたい
QBハウスのターゲットに対しての商品やサービス
- 10分で仕上がる
- 1000円でカットができる
QBハウスの現状
QBハウスは現在日本だけでなく『シンガポール』や『香港』、『台湾』など海外にも展開している企業となっています。
その店舗数はなんと600店舗を超えています。
このようにターゲットを絞ることで、顧客に刺さる商品やサービスを提供することができ、企業として成長することが出来ます。
ブルゾンちえみ
お笑い芸人のブルゾンちえみさんもターゲティングが見事に成功した例になります。
そうなんです。
ターゲティングとはビジネスだけでなく、お笑いにも活かすことが出来るのです。
もちろん恋愛にも。
では、解説をしていきたいと思います。
ブルゾンちえみのターゲット層
- 20代〜30代のOLを対象にする
ブルゾンちえみのターゲットに対しての商品やサービス
- 20代〜30代のOLが気になっている共感する内容を提供
ブルゾンちえみの現状
あなたも知っているように、大ヒットしましたね。
社会現象になったと思います。
そして、その結果24時間マラソンのランナーにも選ばれるという快挙を達成しました。
ですが、もしこのネタを全員を対象にしていたらどうでしょう。
全く笑いを取れずに終わっていたでしょう。
つまり、現代はそれほど顧客の価値観が多様化している時代と言えるので、ターゲティングは絶対に押さえておきたいポイントになります。
最後に
いかがでしたか。
今回はマーケティングにおけるターゲティングの3つの手法と2つの事例ついて解説してみました。
今回の内容をまとめると、
- ターゲティングには3種類ある
- 無差別型は不特定多数へのアプローチ
- 差別型は顧客ごとそれぞれにアプローチ
- 集中型は1〜3種類のグループに経営資源を投資するアプローチ
- ターゲティングはビジネスだけでなくお笑いにも活かせる
ということが分かっていただけたと思います。
現代はインターネットとSNSの影響で非常に顧客1人1人の趣味・趣向が多様化した時代と言えます。
ですので、無差別にターゲティングするのではなく、顧客層を絞ってビジネスを行うほうが効率よくビジネスを拡大することが出来るのでおすすめです。
また、よりマーケティングを詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。
⇒【初心者必見】ブランディングとマーケティングの違いを詳しく解説
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⇒マーケティングの基本である4C分析を初心者のために詳しく解説!
⇒【初心者必見】マーケティングの基本5W1Hとは?実用例も紹介!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ぜひ今後のあなたのマーケティング人生に役立てて欲しいと思います。
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