SWOT分析(スウォットぶんせき)という名前はたくさん聞くけど、どのように使うかわからない人も多いと思います。
事実、私自身もマーケティングの勉強を始めたときに、初めてこの分析方法について知りました。
普通に生きていたら、なかなか知る機会がない分析方法だと思います。
ですが、今は『もっと早くに知るべきだった』分析方法と考えていたりします。
そこで、今回は『SWOT分析をマーケティング初心者目線で解説』してみようと思います。
最後まで読むと、まずはあなた自身のSWOT分析を始めたくなるでしょう。
マーケティングに必須のSWOT分析とは?
まずは、SWOT分析がどのようなものなのか解説したいと思います。
この定義を知ることで実践でも使いやすくなるので、是非じっくり読んでください。
SWOT分析の英語の頭文字をあわせた言葉
SWOT分析とは、以下の英単語の頭文字をあわせた言葉になります。
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
Strength(ストレングス)は強みという英語の意味になります。
Weakness(ウィークネス)は弱みという意味です。
Opportunity(オポチュニティ)は機会という英語の意味になります。
そして、Threat(スレット)は脅威という意味です。
では、この4つの英単語をどのように使い分析を行うのでしょうか。
SWOT分析のやり方とは?
SWOT分析は2つの環境に分けて考えることができます。
それは、
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
は、『内部環境』と言います。
なぜなら、企業やあなた自身、個人でコントロールすることが可能だからです。
では、その『内部環境』と比較して『外部環境』というのがあります。
それは、
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
の2つの要因から『外部環境』と呼ばれます。
なぜなら、企業やあなた自身、個人でコントロールすることができない内容だからです。
例えば、景気や社会動向がそれにあたります。
そして、このSWOT分析のやり方は、テンプレートを使って行います。
SWOT分析のやり方はテンプレートを使って行う
![](https://i1.wp.com/business-strategy1972.com/wp-content/uploads/2019/04/スクリーンショット-2019-04-29-1.09.03.png?resize=640%2C558)
SWOT分析のやり方を説明するために、上記のテンプレートをご覧にください。
そして、このテンプレートを使うことで、企業、またはあなたの商品やサービスを分析できるようになります。
- 強み:目標を達成するための企業内部等の性質
- 弱み:目標を達成するために障害となる企業内部等の性質
- 機会:新規参入するときの外部の脅威
- 脅威:目標を達成するための障害となる外部の性質
では、どのように分析するのか解説したいと思います。
SWOT分析のやり方は
それは、以下の手順によって行います。
- SWOT分析のための仮説を立てる
- 分析は外部環境から行う
- 内部環境の分析を行う
- 分析した内容を整理する
- クロスSWOT分析を行う
というものです。
ちなみに、マーケティングの基本的な分析方法は以下の3つの手順に分かれます。
- 環境分析
- 基本戦略
- 具体的施策
そして、環境分析は以下の方法を使って行います。
- PEST分析
- 3C分析
そして、こちらの記事がPEST分析の記事になります。
⇒マーケティングのPEST分析について初心者目線で解説してみました
では、1つ1つ解説していきたいと思います。
1:SWOT分析のための仮説を立てる
この仮説は非常に重要です。
学校の勉強のように正解があるのではなく、あなた自ら正解を探し出さなければならないからですね。
その第一歩が仮説なのです。
そして、その仮説を基にSWOT分析を行うのです。
なぜなら、世の中にはデータは大量にありますが、それでも開示されていないデータもあるからですね。
もし仮説を立てずにデータを調べ始めると様々なデータを分析しなければならず、圧倒的に時間がかかります。
だからこそ、この仮説を立てるということが非常に重要になるのです。
SWOT分析は外部環境から行う
仮説を立てたらSWOT分析は外部環境から行うことをおすすめします。
外部環境とは、
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
でしたよね。
では、どのように進めていくかというと、質問によって答えを導き出します。
具体的な質問は以下の通りです。
- 市場の環境への変化はあるか
- 自社の商品・サービスへの環境の変化はあるか
- 環境の変化があるとするなら、それはどのようなものか
- その変化に対して競合会社はどのような対応をしているのか
- または、どのような対策を講じるのか
これによっては、外部環境の分析ができるようになります。
そして、この答えを持って初めて、
- 自社の商品・サービスに与える影響はいかほどのものか
という質問を行います。
これによってより明確な質問の答えを導き出すことができます。
外部環境の分析後に内部環境の分析を行う
外部環境の分析が終わると次は内部環境の分析を行います。
内部環境とは、
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
のことでしたよね。
この部分では自社の強みと弱みを徹底的に考え出します。
この時のポイントとしては、競合他社と比較した強みと弱みを分析する必用があります。
つまり、客観的に分析するというわけです。
例えば、『他社と比較してうちの商品・サービスの○○は強い』というのは大丈夫です。
ですが、『○○に取り組んでいるうちの商品・サービスは最高である』というのは主観的な部分が入っているためおすすめしません。
そして、そうならないためにも、
- 事実
- 数字(データ)
によって分析し自社の強みと弱みを理解するようにしましょう。
分析した内容を整理する
上記の質問や事実、数字により得た情報を先程の部分に書き出しましょう。
![](https://i1.wp.com/business-strategy1972.com/wp-content/uploads/2019/04/スクリーンショット-2019-04-29-1.09.03.png?resize=640%2C558)
あなたの商品・サービスを分別して整理していくのです。
これで情報の整理ができます。
また、先程も書きましたが、
- 強み:目標を達成するための企業内部等の性質
- 弱み:目標を達成するために障害となる企業内部等の性質
- 機会:新規参入するときの外部の脅威
- 脅威:目標を達成するための障害となる外部の性質
を意識することでわかりやすく整理が出来ます。
クロスSWOT分析を行う
上記までの内容はあくまでも客観的な事実・データによる情報の整理であり、分析ではありません。
その整理した事実・データを基に戦略を立てたり、今後のマーケティングに活用したりします。
そのためには、あなたのビジネスの主要成功要因=KSF(Key Success Factor)を見つけ出します。
そして、その主要成功要因を見つける方法が『クロスSWOT分析』になります。
『クロスSWOT分析』のためには以下の4つの質問に回答します。
- 強み x 機会:強みを活かし機会を得るための方法は何か?
- 強み x 脅威:強みを活かし脅威を機会に変化させるための方法は何か?
- 弱み x 機会:弱みを補い機会を得るための方法は何か?
- 弱み x 脅威:弱みから脅威となる状態を回避する方法は何か?
20世紀を代表する経営者であるピーター・ドラッカー氏はこのように述べています。
何事かを成し遂げるのは、人の強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを成し遂げることなど、到底できない。
SWOT分析は、特に強み x 機会の質問の答えを最も重要視する傾向にあります。
ですので、あなたの商品・サービスの強みを活かして行動することこそ、ビジネスを有利すすめる秘訣となります。
是非実践してほしいと思います。
最後に
今回のブログはマーケティングのSWOT分析について解説してみました。
基本的な内容にはなりますが、これでSWOT分析が出来るようになります。
ただ、あくまでもこれは机上のことであり、現場は常に変化しています。
ですので、現場の状況・求められている内容にあわせて今回の内容を変化して臨むことをおすすめします。
マーケティングについてより詳しく知りたい人は、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
⇒【初心者必見】ブランディングとマーケティングの違いを詳しく解説
⇒【マーケティング初心者用】4P分析とその使い方をわかりやすく解説!
⇒【初心者必見】マーケティングの基本5W1Hとは?実用例も紹介!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ぜひ今後のあなたのマーケティング人生に役立てて欲しいと思います。
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