マーケティングには様々な分析があります。
- 4C分析
- 4P分析
- SWOT分析
- STP分析
等があります。
ですが、分析方法が多くてどの分析をどのように使えがわかりにくいと思います。
事実、僕も分析方法が始めはたくさんあり、わかりませんでした。
ですが、1つ1つ用語とその使い方を勉強していく中で、実践でも使えるようになってきました。
そこで、今回の記事では『STP分析』について初心者目線で解説してみました。
わかりにくい言葉をわかりやすく解説していますので、読み終える頃には『STP分析』を使えるようになっていますので、是非最後まで読んでみてくださいね。
STP分析とは3つの英単語の頭文字を合わせた分析
まず、どういう分析方法か解説する前に、そもそもこのSTPとはどういう意味があるのか解説したいと思います。
なぜなら、漠然と言葉の意味を理解しているだけでは、わかりにくいですからね。
STP分析のSはSegumentation(セグメンテーション)のS
STP分析のSはSegumentationのSです。
あなたはマーケティングにおけるセグメンテーションという言葉を知っていますか。
セグメンテーションとは、市場を細分化することです。
そして、以下の4つの指標で細分化していきます。
- 地理的変数(ジオグラフィック)
- 人口統計分布(デモグラフィック)
- 心理的変数(サイコグラフィック)
- 行動変数
この分析方法は詳しくはこちらの記事に記載しています。
⇒【マーケティング初心者用】セグメンテーションの分類方法を解説!
そして、セグメンテーションで市場を細分化したのちに行うのがTargeting(ターゲティング)になります。
STP分析のTはTargeting(ターゲティング)のT
STP分析のTはTargetingのTです。
セグメンテーションで細分化されたユーザーから、さらにターゲットとなるユーザーを絞り込むときに使うのがターゲティングです。
ですので、基本的にはセグメンテーションとターゲティングはセットで行われます。
そのターゲティングは以下の3つのパターンがあるので覚えておくことをおすすめします。
- 無差別型マーケティング
- 差別型マーケティング
- 集中型マーケティング
この3つを簡単にまとめると、
- 無差別型は不特定多数へ商品・サービスを提供する手法
- 差別型は顧客にあわせて商品・サービスを提供する手法
- 集中型は1〜3つの顧客層にあわせて商品・サービスを提供する手法
となります。
ターゲティングについてはこちらの記事に詳しく書いているので、参考にしてみてくださいね。
⇒マーケティングに必須の考え方であるターゲティングの方法と実例!
STP分析のPはPositioning(ポジショニング)のP
STP分析のPはPositioningのPです。
このPositionの英語の意味は『位置』や『所在地』という意味になります。
では、このSTP分析におけるポジショニングとは、細分化した市場の中から、競合他社と自社の位置(ポジション)を明確にすることです。
そして、そのためには、競合他社と比較する軸を持つことが大切になってきます。
例えば、
- 商品
- サービス
- 価格
- 人
- 販売チャンネル
- イメージ
- 品質
- 店舗数
などですね。
それぞれの軸を決めポジショニングをしていきます。
その結果、ライバルがすでに進出している分野でも、無駄な価格競争をせずとも商品を販売することができる可能性が高くなるでしょう。
ですが、そこで1つ疑問があると思います。
それは、『そもそもなぜSTP分析を行うのか』ということです。
STP分析はどうして行う理由とは?
STP分析を行うことによって大きく分けて3つのメリットを得ることができます。
その3つのメリットとは以下の通りです。
- ユーザーの要望を細分化することができる
- 商品やサービス等を販売する仕組みを構築しやすい
- 分析によって自社のポジショニングが明確になるため競合しにくい
では、この内容を1つ1つ解説していきたいと思います。
ユーザーの要望を細分化することができる
ユーザーの要望を細分化するためにはペルソナの設定が必須となります。
ペルソナとは、簡単にいうと、
- 年齢
- 性別
- 住所
- 家族構成
- 既婚/未婚
- 職業
- 年収
- 趣味
- 充実の過ごし方
などを情報をあなた自身で考え想像して設定するユーザーです。
では、なぜこのような人物像を明確にするのかと言うと、ユーザーをイメージしやすくなり、市場を細分化しやすくなるからですね。
ですので、ペルソナの設定は必須となるわけです。
より明確な細分化を行うことができるようになれば、適正に市場を整理することができるようになります。
商品やサービス等を販売する仕組みを構築しやすい
STP分析をすることによって、あなたが対象とする顧客やあなたの商品・サービス等の市場での位置関係が明確になります。
つまり、商品・サービスを販売する戦略が立てやすいことにつながります。
そして、この分析をすることによって、あなただけでなく、チームのみんなが見ても『どのような戦略で販売していくのか』ということを浸透させやすくなります。
分析によって自社のポジショニングが明確になるため競合しにくい
STP分析をすることによって、無駄な価格競争に巻き込まれる可能性が低くなります。
その結果、適正な利益を得ることができます。
なぜなら、競合他社の立ち位置と自社の立ち位置、そして顧客が明確になるからですね。
大手に戦いを挑むのではなく、『勝てる場所で戦い勝つ』という考えと理解するとわかりやすいと思います。
利益は人間で言う血液と同じです。
企業が生き残るためにはこの循環をスムーズにする必用があります。
無駄な戦いを避けるためにもSTP分析を行うことをおすすめします。
最後に
いかがでしたか。
今回はSTP分析の基本について解説してみました。
今回の記事をまとめると、
- STP分析を行うことで競合他社と自社の立ち位置が明確になる
- STP分析を行うことで販売する戦略を立てやすい
- STP分析を行うことで無駄な価格競争に巻き込まれにくい
ということでした。
もし、これからあなたの商品やサービスを展開していくなら、ぜひともこのSTP分析を行うことをおすすめします。
また、マーケティングをより詳しく知りたい人にはこちらの記事もおすすめです。
⇒【初心者必見】ブランディングとマーケティングの違いを詳しく解説
⇒【マーケティング初心者用】4P分析とその使い方をわかりやすく解説!
⇒マーケティングの基本である4C分析を初心者のために詳しく解説!
⇒【初心者必見】マーケティングの基本5W1Hとは?実用例も紹介!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ぜひ今後のあなたのマーケティング人生に役立てて欲しいと思います。
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