マーケティングの勉強を始めていくと様々な専門用語を見かけるようになります。
- 4C分析
- 4P分析
- 5W1H
- セグメンテーション
- ターゲティング
- ブランディング
などここに上げたのはごく1部ですが、普段の生活の中ではなかなか聞くことがない言葉だと思います。
ただ、マーケティングを実践レベルで使いこなそうとすると、必ず用語の意味は抑えるべきですし、用語の意味を理解してからの方が効率よく成長することができます。
そこで、今回は『セグメンテーション』と『ターゲティング』について解説してみました。
これで、マーケティングを実践レベルで使うレベルに近づくでしょう。
是非最後まで読んで参考にして欲しいと思います。
マーケティングで使うセグメンテーションとは?
セグメンテーションとは英語で『segmentation』と書きます。
その意味は以下の通りです。
![](https://i1.wp.com/business-strategy1972.com/wp-content/uploads/2019/04/スクリーンショット-2019-04-16-21.35.48.png?resize=640%2C255)
- 区分け
- 分割
などの意味になります。
特に、マーケティングにおけるセグメンテーションとは、『市場・または顧客層の細分化』という意味になります。
では、どのように『市場・または顧客層』を細分化するのでしょうか。
セグメンテーションで市場や顧客を小さなグループに分ける
市場や顧客を分類するためには様々な情報に基づいて市場や顧客を分類していきます。
例えば、
- ニーズ
- 性質
などで細分化していきます。
そして、細分化できたら以下の4つの条件を満たしているか振り返る必用があります。
それは、以下の4つのRの原則です。
- Rank(順位付け)
- Realistic(有効規模)
- Reach(到達可能性)
- Response(測定可能性)
Rankでは、市場や顧客層をあなたや商品にとっての優先度や重要度でランク付けできているかどうか。
Realosticでは、売上と利益が現実的かどうか。
Reachでは、セグメントした顧客へ商品を届けることができるかどうか。
Responseでは、セグメントした顧客からの反応を測定することができるかどうか。
まずは、上記のような基準でセグメントすることをおすすめします。
では、どうして『市場・または顧客層』を細分化する必用があるのでしょうか。
市場や顧客をセグメンテーションする理由は売上げアップとコストカットのため
現代は非常に成熟した社会と言えます。
成熟した社会の特徴としては、必用な物、サービスが溢れている社会になります。
まさしく現在の日本そのものがその成熟社会になっています。
その結果、以下のことが起こると言われています。
- 生活スタイルの多様化
- 価値観の多様化
- 個人主義
つまり、大勢の人に向けて開発した商品は、平均的な商品となり顧客のニーズを満たすことが出来ない商品となります。
そして、そのような商品の未来にあるのは『価格競争』という地獄のレースです。
だからこそ、まずは市場と顧客層を分けて考え、どのような商品だと顧客は満足するのか。
そのような商品を開発すると、競合他社との優位性を保つことでき、売上げがアップするようになります。
また、商品に無駄な機能をつけたりする必用がないどころか、無駄な広告を打たなくても顧客層に響くためコストカットにもなります。
だから、まずは『市場と顧客層』をセグメント(区別)する必用があるのです。
そして、セグメンテーションと切っても切れない関係がターゲティングになります。
マーケティングで使うターゲティングとは?
では、マーケティングで使うターゲティングとはどういうものでしょうか。
ターゲティングは英語で『targeting』と書きます。
そして、その意味は以下の通りです。
![](https://i0.wp.com/business-strategy1972.com/wp-content/uploads/2019/04/スクリーンショット-2019-04-16-22.04.57.png?resize=640%2C184)
- 照準
- 標的設定
- 対象の絞り込み
などの意味になります。
そして、マーケティングにおけるターゲティングの意味は『セグメンテーションされた市場や顧客層の標的設定』とあります。
セグメンテーションで市場を分けると、売り込みたいと考えている商品やサービスが複数ある場合に、このターゲティングは効果を発揮します。
セグメンテーションで分けると、ほとんどの場合は複数の市場があります。
つまり、セグメンテーションで市場や顧客層を分けて、『その分けた市場や顧客層のどれに絞るか』『どの市場に資源を投資するかを決めること』がターゲティングになります。
だから、セグメンテーションとターゲティングは一緒に使われるというわけです。
では、具体的なターゲティングの決定方法について解説します。
ターゲティングで考慮するべき4つのポイント
では、具体的にどのようにターゲットを決めるかというと、以下の4つの基準からターゲットと絞ることをおすすめします。
- 市場の規模の大きさ
- 自社の強みを活用できるか
- ライバル会社の状況
- 参入障壁の高さ
市場の規模は非常に重要です。
もうすでに成熟している市場であれば、これから衰退して行く可能性があります。
ですので、この市場の規模とは将来の成長性という点で見ることをおすすめします。
また、自社の強みを活用できるというのは非常に大切です。
あの経営の神様と言われているドラッカー氏も強みについてこのように解説しています。
『何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、到底できない。
誰でも自らの強みについてはよく分かっている。だが、たいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い』引用元:明日を支配するもの-21世紀のマネジメント革命
だから、絶対にあなたの商品やサービスの強みを活かせる分野を選択することが必用です。
また、ライバル会社の状況も大切になります。
ライバル会社が強い部分で戦えば、あなたの商品やサービスは不利になります。
ですので、ライバルがいない場所、またはライバルがいてもあなたの強みが活かせる場所で戦うことが、生き残るためにも必須となります。
参入障壁の高さもあわせて調べるようにしましょう。
参入障壁が高ければ、それにかかる費用や回収の見込みがあるのかどうか。
逆に参入障壁が低ければ、今後の同じようにライバルが参入してきたときに、あなたの商品やサービスは生き残ることができるのかどうか。
こういう点でも分析する必用があります。
最後に
今回の記事はセグメンテーションとターゲティングの違いについて解説しました。
セグメンテーションとは、市場や顧客層を細分化することでしたね。
そして、その細分化した場所のどこに資源を投資するか決めるのがターゲティングでしたね。
ですので、セグメンテーションとターゲティングは似ているようで違う活動なのです。
マーケティングは奥が深く様々な方法があります。
だからといって、手当たり次第手をつけるのではなく、まずは基本を抑えることによって応用が効くようになるためおすすめです。
是非こちらの記事もあわせて読んで、あなたのマーケティング能力の向上に役立ててくださいね。
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この記事があなたのビジネスライフに役立つことができれば幸いです。
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