【マーケティング初心者用】4P分析とその使い方をわかりやすく解説!

【マーケティング初心者用】4P分析とその使い方をわかりやすく解説!

マーケティングの勉強を始めるとすぐに出てくるのがこの4P分析です。

大学でマーケティング関係等を勉強しなかったらあまり馴染みのない言葉かもしれません。

 

ですが、社会でマーケティングを使っていく上では欠かせない知識になります。

当然私もマーケティングの勉強を始めたときはこの4P分析の意味や使い方がわかりませんでした。

 

そこで、今回は私と同じようにマーケティングの勉強を始めたばかりの初心者の人へ向けて4P分析についてまとめてみました。

是非参考にしてあなたのマーケティングに活用してくださいね。

 

マーケティングの基本である4P分析とは?

マーケティングの基本である4P分析とは、Pから始まる英単語を駆使して行う分析になります。

ちなみに、4P分析とは別の呼び方で『マーケティングミックス』とも呼ばれているので、両方の名前を覚えておくと混乱せずにすみますね。

 

では、その4つPとは以下のPになります。

  • Product(プロダクト:製品・商品のこと)
  • Price(プライス:価格のこと)
  • Place(プレイス:流通のこと)
  • Promotion(プロモーション:販売促進のこと)

です。

 

以上の4つのPに着目した分析を4P分析と言い、世に売り出したい商品の特徴や強み、ポジショニングや目的を達成するための手段を決定するための分析です。

 

では、1つ1つこの4つのPについて解説をしていきたいと思います。

 

Productであなたの製品を考える

Productの項目ではあなたの製品について考えます。

そして、製品を考えるためには以下のポイントに注目して考えていきます。

 

それは、以下の6項目になります。

  • 品質
  • デザイン
  • ブランド名
  • パッケージ
  • サービス
  • 保証

 

ただし注意点があります。

それは、これらの項目を意識するあまり製品を世に出す意味を間違ってしまうということです。

 

具体的に言うと、『この製品を手に入れる顧客のどのような悩みを解決することができるか』という点です。

 

この本来の意味を間違ってしまい、ただデザインが良いだけの製品を製造してしまったり、ブランド名だけの製品になったりします。

 

ですので、顧客のどのような悩みをどのように解決するかということを考え、上記の6項目の内容と合わせて製品を決定していくといいでしょう。

 

Priceで製品の価格を決定する

あなたの製品をいくらで販売するかその価格を決定します。

価格の決定は非常に重要です。

 

あなたの製品を購入してくれるターゲットが

  • 納得し
  • 無理なく
  • 購入できる

価格にする必要があります。

 

そして、重要なことは『安くしすぎない』ということです。

 

もちろんライバル会社やその製品の値段もあると思いますが、安売りをしても体力(資金)が目減りしていくだけです。

すると、利益のでない企業の商品は撤退を余儀なくされます。

 

ですが、中には日本人の価値観で『高くすると申し訳ない』と考えている人もいるかもしれません。

 

あきらかな法外な値段を付けることは論外ですが、適正な価格であなたの製品を販売すること合法でありあなたの権利です。

 

ですので、この価格は慎重に検討し決定されることをおすすめします。

 

Placeで流通経路や販売場所を決定する

あなたの製品を販売する方法です。

その販売方法は、

  • 実店舗
  • ECサイト
  • オムニチャネル

なのかというところです。

 

ちなみに、オムニチャネルとはマーケティング初心者には聞き慣れない言葉だと思いますが、簡単言うと実店舗やECサイト、あらゆるチャネルで販売することです。

 

実店舗での販売であれば、

  • 自社店舗で販売する
  • コンビニなどで販売する
  • 百貨店で販売する

など考えられますし、それに伴って

  • 立地
  • 店舗数

なども検討材料として必要になります。

 

また、ECサイトのようにインターネットのみを使って受注〜販売までを完結する方法もあります。

その場合は、店舗等に支払う家賃が必要ないので固定費を抑えることもできます。

また、日本国内だけでなく海外にもあなたの商品を販売できることにもつながります。

 

ただし、注意点としては、『販売場所を選定するときに確実に製品を流通できる形態かどうか』ということが非常に重要です。

 

製品によっては『手に触れていただいた方が商品の良さがわかりやすい』ということもあるので、一概にネット販売がいいというわけではなく、実店舗の販売の方が効果的ということもあります。

 

また、実店舗での販売では大手百貨店とのタイアップでイメージをよくし、販売するという戦略も取ることができます。

これも製品を確実に届ける方法の1つになります。

 

ですので、大切なことは『確実に顧客に届けることができる場所』という認識でこのPlace(場所)の分析を行うことをおすすめします。

 

Promotionであなたの製品の認知度を高める

どれだけ素晴らしい商品だとしても、それが世に知られていなければ販売することができません。

そもそも知られていないということは、厳しい言い方をすれば製品がこの世に存在していないということと同じだということをまずは意識してください。

 

ですので、『あなたの製品をどのようにあなたの製品のターゲットとしている人に知ってもらうか』というのがこのPromotion(プロモーション)になります。

 

例えば、それがSNSで認知度を高めるのか、広告を使うのか、どこかとタイアップするのか、インフルエンサーに頼むのかCMで流すのかなど多岐に渡ります。

 

製品やターゲット層をよく分析し、Promotionすることが重要になります。

 

以上が4P分析で使われる4Pになります。

そこで、次の記事では具体的な考え方を実例を交えて解説していきたいと思います。

 

4P分析の実例とその考え方とは?

ではここからは、実際の企業の例を交えながらこの4P分析の考え方について解説していきたいと思います。

2つの実例を上げていますので、マーケティング初心者の人は繰り返し読んでまずはどのように考えていくかということを意識してみてください。

 

ライザップを4P分析で解説

引用元:ライザップ

ライザップの認知度は他のトレーニングジムとは違います。

なぜなら、トレーニングジムと言えばライザップと言われる程の認知度があるからです。

実際に企業収益としても3年で100億円の売上を突破するなど、成長スピードも早いという実績もあります。

 

そのライザップを4P分析すると特に以下の2つが抜群意識されていることがわかります。

  • Product:マンツーマントレーニングと食事管理
  • Promotion:耳に残る音楽と極端なbefore・afterのCM

1人では甘えてしまうというトレーニングをトレーナーと2人3脚で行い、さらに食事管理まで徹底しました。

 

その結果、顧客の『ダイエットに挑戦したけど失敗した』という悩みを解決することに成功しました。

 

ヘルシア緑茶を4P分析で解説

引用元:https://www.kao.co.jp/healthya/ryokutya/

ヘルシア緑茶は健康志向のサラリーマンに価値を提供しています。

しかもサラリーマンの対象としているのは中高年の年代です。

1度はあなたもヘルシア緑茶のCM等を見たことがあるのではないでしょうか。

 

そのヘルシア緑茶を4P分析すると以下の通りになります。

Prodauct:健康志向の人に向けた製品となっている

花王は『体脂肪が気になる方へ』というチャッチコピーを全面に押し出しこの製品を提供しました。

カテキンの成分は体脂肪を燃焼させる効果がありますが、その苦味から避けられていました。

 

ですが、花王はこの問題点を解決するだけではなく、『特定保険用食品』の認可を厚生労働省から取得し安心感を顧客へ与えました。

『体に良いもの=苦い』という私達の感覚を狙ったのかもしれませんね。

 

Price(価格):少し高めの設定をしている

価格は他の飲料水と比較すると高めで、350mlで180円というお値段になります。

ですが、『手軽に体脂肪を減少させることができる』『安い緑茶より値段が高い方が効果がありそう』ということもあり、10ヶ月で約200億円分の売上が発生しました。

 

Place:あえてコンビニ限定で販売する

ターゲットはサラリーマンですので、常に手に入れやすいコンビニで販売する戦略をとりました。

店内の非常に目立つ場所(目線の高さ等)にヘルシア緑茶が陳列されるようになっており、『自然と目に入る』ことにより認識されるようになりました。

 

Promotion:CMで認知度をさらに高める

CMで認知度を高める戦略を取りました。

ただ、データによるとCMでヘルシア緑茶を知ったという人は全体の3割程度で、6割の人がコンビニでの陳列を見て認識したとのことです。

このコンビニ戦略 X CMで爆発的な売上(10ヶ月で200億円)をあげることに成功しました。

 

最後に

いかがでしたか。

今回はマーケティング初心者の方に向けて4P(マーケティングミックス)について解説してみました。

 

この記事を読んだからといって、すぐに4P分析を自由に使いこなせるかと言うと難しいかもしれません。

 

ですが、毎日生活をする中で、この4Pの意識を持って様々な製品を見ることで、今までとは違った視点で製品を捉えることが可能になります。

 

この意識して取り組むことによって4P分析がどんどん身近な物になってきます。

ですので、始めは意識して世の中の製品を見ることから始めることをおすすめします。

そして、この記事を読んだだけで満足せずに、是非実践してみてくださいね。

 

ちなみに、4P分析だけでなくもう1つの分析方法である4C分析についても知っておくことをおすすめします。

対になる考え方ですので、この両方視点からビジネスを見ることが大切になるので、合わせて読んでみてくださいね。

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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

このブログがあなたの人生のお役に少しでも立つことができれば幸いです。

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