あなたには社会起業家という言葉を知っていますか。
最近、テレビやインターネットを通してよく見聞きする言葉です。
ですが、よく見かける言葉ですが、社会起業家と起業家の違いについて答えられる人は少ないのではないでしょうか。
そういう私もその違いについて、最近まで知りませんでした。
そこで、今回は
- 起業家
- 社会起業家
の違いについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
様々な情報を網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
起業家について
社会起業家より先に、『起業家』について解説したいと思います。
起業家の事業の目的とは?
そもそも『起業家』とは、その字の通り新しく自分自身で事業を起こすことです。
それゆえに、もともとある事業を引き継いだ場合は『起業家』とは言えません。
起業とは、ただ事業を起こすだけではありません。
その目的は、お金と物・サービスを交換するという経済活動を通し利益を得ることが目的となります。
また、起業の動機としては、
- 自分で温めてきた事
- 自分の特技や趣味
などを生かして自分自身で収入を得たいと考えるところからスタートする人が多いと言われています。
そして、自分で起業するメリットとしては、
- 自分の思い通りに仕事ができる
- 自分のペースで仕事ができる
- 定年がないので、年齢に関係なく仕事ができる
といったことが考えられます。
ただし、いい面だけではありません。
どんないい物にもデメリットがあるように、起業にもデメリットがあります。
それは、過去には多くの失敗例があるということです。
つまり、リスクが常について回るということです。
ですので、起業をする場合は、リターンだけでなくリスクについてもよく考えなければいけません。
起業家に向かない人
また、「起業家」にも不向きなタイプがあると思います。
起業するということは、まずは事業を自分一人で進めていかなければならないので、
- 依頼心が強い
- 感情的になる
- 他人のせいにする
- 健康管理や摂生ができない
- 臨機応変に対応できない
というような人は不向きだと考えられます。
ですので、上記内容に当てはまる人は、考え方をあらためる必要があります。
ベンチャー企業と起業家の可能性
また、「起業家」というと、「ベンチャー企業」という言葉を連想される方も多いと思います。
「ベンチャー企業」とは、革新的なアイデアや技術を基本にして、新しいサービスや仕事を行う企業です。
企業の規模としては、小規模から中規模程度で、新興企業というイメージがあり、大企業が手を付けないような仕事をするケースが多いと思います。
ベンチャーブームは、
- 1970年頃に第一次
- 1980年代前半に第二次
- 1990年代半ばに第三次
ブームが起こり2013年頃から第四次のブームで、政府も「ベンチャー企業」育成を重要課題とし、官民一体のファンドも出ています。
日本の人口が減少し続ける中で、現在の大企業の仕事が、将来必ずしも通用するとは限りません。
ですので、今後「起業家」の出番が多くなる可能性が高いと考えることができます。
起業家としての著名な人達
「起業家」として有名な人は、
- 松下幸之助:パナソニックの創業者で「経営の神様」と呼ばれている
- 稲盛和夫:京セラ・KDDIの創業者「道徳に基づいて嘘偽りのない経営」をすべきだという考えを持つ
- 孫正義:ソフトバンクグループ創業者、「回帰分析をしない経営者は信用しない」と主張する
また、海外では、
- スティーブ・ジョブス:アップル創業者
- マーク・ザッカーバーグ:フェイスブック創業者
- ジョフ・ペゾス:アマゾン創業者
などが有名な起業家となります。
社会起業家について
社会起業家の目的とは?
「社会起業家」とは、自分自身が起こした仕事を通して、現在身の回りにある社会問題の解決を目指す人です。
ですので、社会起業家の優先順位は
- 社会の問題解決が1番
- 利益の追求が2番
ということになります。
また、事業形態はNPO法人が一般的で、多く人がNPO法人で社会起業家として起業しています。
そして、今後も社会起業家として、社会問題を解決するという取り組みを目指す人が増えていくということも言われています。
社会起業家の取り組み
では、解決しなければならない社会問題には、どのような事があるのでしょうか。
身近なところでは、
- 介護問題
- 貧困家庭問題
- 少子高齢化問題
- 医療費問題
などがよく言われております。
また、世界に目を向けると、
- 環境問題
- 貧困問題
- 絶滅危惧種問題
- 難民問題
などもよく問題となっております。
つまり、様々な社会問題を抱える現在では、「社会起業家」による社会への貢献が必要となります。
ですが、このような社会的な貢献をし続けるためにも、「社会起業家」は継続して仕事が継続することが必須となります。
そのためには、アンテナを張り巡らし、より継続的にできる
- 新しい仕事
- サービス
- 商品
などのことを常に考え、息の長い企業にしなければなりません。
社会起業家になる方法
「社会起業家」なるのには、どのようにしたら良いのでしょうか。
まずは、志の部分では
- 自分が解決したい社会問題を明らかにし、それを変えたいと思う情熱を持つ
- 社会貢献を継続的にできるよう「企業」であるということを忘れずに、特に原価意識を持つ
ということが必要です。
そして、あなた自身の成長も常に必要になります。
- 社会貢献を継続するためにも、活動内容を「公」にする
- 様々な問題が発生するので、常に「自己啓発」を怠らない
- 社会貢献をするためには、周りの援助が必要となるので、人脈を大切にする
また、最近では「社会起業家」なるための学校、大学の学部、セミナーなどがあります。
社会起業家の主な収入源
「社会起業家」としての主な収入源は、
- 周りからの援助
- インターネットサービス
などです。
個人の収入は、一般的な会社員より安いと言われています。
それゆえに「社会起業家」が、情熱を持ち続け社会貢献ができるような「社会のしくみ」が必要だと考えます。
社会起業家として著名な人達
「社会起業家」として有名な人は、
- 田口一成:貧困問題、児童労働問題解決の解決
- 山口絵里子:途上国の素材をいかした商品の製造、販売
- 駒崎弘樹:病児保育問題、待機児童問題の解決
などの取り組みを行っています。
海外では、
- ムハマド・ユヌス:貧しい村人の自立支援
- アニータ・ロディック:環境に配慮した化粧品の製造
などが有名な人達になります。
ですが、起業家と比較してまだまだその知名度が低いという事実もあります。
「社会起業家」と「起業家」の違いと共通点
まず、社会起業家と起業家は事業の経営目的が違います。
「社会起業家」の事業目的は、様々な社会問題を解決し社会貢献を継続的に行うことが第一の目的で、利益の追求も必要ですが利益は二の次になります
また、社会起業家にとって大切なものは、問題解決に対する「志」と「情熱」です。
「起業家」の事業目的は、自分のやりたい仕事で、経営者としての決定権を持ちまずは利益を出し、事業を存続させるのが第一の目的で、利益を出すことにより社会貢献ができます。
ただ、「社会起業家」も「起業家」も存続しなければ社会貢献ができませんので、存続するための努力が必要ということは共通事項となります。
最後に
今回は社会起業家と起業家の違いについて初心者目線でわかりやすく解説してみました。
どちらも、共通することは存続し社会貢献をするということ。
そして、これぞれの違いが、事業を始める目的になります。
もし、あなたが将来「起業」をしたいと考えているなら、その1番始めの動機が
- 社会問題の解決なのか
- 利益の追求なのか
によって「社会起業家」なのか「起業家」なのか選択してもいいですね。
ぜひ、あなたの事業にあった方法で起業することをおすすめします。
この記事があなたの人生に少しでもお役に立つことあれば幸いです。
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